1月30日(日)の日報:佐賀、長崎の一期一会

旅の一期一会は大切にしたい。「再び会うことはないかもしれない」という気持ちが、引っ込み思案な性格をちょっぴり後押ししてくれる(気がする)。そして財布のヒモもゆるむ。

先日、佐賀・長崎へ旅行に行った。

目的は長崎県波佐見町でつくられている「波佐見焼」。シンプルながら、洗練されたデザインと伝統との調和に惹かれていたので一度訪れなければと思っていた。

波佐見焼を知るきっかけは、友人に「HASAMIって知ってる?」と聞かれたことだ。そのときはまったく知らず「え?ハサミ?」と、てっきり紙でも切るのかと思ったがその後、ふるさと納税先に波佐見町を選ぶほどにハマった。返礼品のどんぶりは、濃紺のボーダーが引かれており、一目見てすぐにお気に入りに。手の皮が薄く、熱い器を持つのが苦手な私でも持ちやすいデザイン。控えめに言ってもめちゃくちゃ良い。

波佐見町へ行くと決めてから気づいたが、長崎県と佐賀県の県境には実に多くの焼きものの町が存在している。

佐賀県伊万里市の伊万里焼、有田町の有田焼、長崎県の波佐見焼・・・・・・などなど。今回はその伊万里、有田、波佐見を見て回った。

有田焼

焼きものの町を巡るなら、スケジュールにはゆとりを持ちたい。

なぜなら! 全然時間が足らなかったのだ!

時間に余裕がないと、悩んだ末に買わずにいたお皿を「やっぱり、あのお皿が忘れられないから戻ろう」ということができない。ほんとうに一期一会なのだ。

私なんぞは、せっかくだから普段使いできる素敵なカレー皿をひとつ買おうと決めて行った。

が、帰りに手に持っていたのは普段まったく使わない徳利とお猪口だった。

波佐見焼のお猪口。雨が跳ねたような模様が良き

カレー皿は迷いすぎて買えなかった。いくつもいくつも素敵な器を通り過ぎ、「洗うときに割ったらどうしよう」などと考えているうちに買えなかった。結果、徳利とお猪口。

一方、一緒に行った妹は「気に入ったら買う」スタイル。旅の終わりにはバイヤー並みに荷物が増えていた。その思い切りが私にもほしい。

旅の出会いは一期一会。

焼きものの町巡りを終えてから、ホテルの送迎バスに乗るため空港へ。そこで行われていた無料ワイン試飲会で、ものすごく美味しいワインと出会った。う、うまい。旅の開放感もあってか、試飲のために注がれたちょびっとのワインがものすごく美味しかったのだ。決して安くはなく、しかも6本からしかお届けしてくれない。

ええい、必殺「一期一会」!!!

と6本を思い切って買ってしまった。ドイツのワイン。しかも案内してくれたスタッフは関西弁。ここは九州・・・・・・。ああ、届くのが楽しみだなあ。

みどりむ
  • みどりむ
  • ライフスタイル / 生き方ジャーナリスト。コロナ禍を経て、世間の生活様式や生き方の変化を目の当たりにした。「満足より、納得のいく生き方」を探している。和歌山大学経済学部卒。趣味は旅行、お香。
    MidoriM is a lifestyle and living journalist. From Wakayama in JAPAN. How people can satisfies in the life?

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