2022年3月7日(月)の日報:モフモフのブルース
先日、美容室へ行った。長らく美容室難民だった私にしてはめずらしく、もう3年ほど通っている。店長1人で営んでいる小さな店は、周りのお客さんを気にせずにいられるのがうれしい。
ささいな事が気になってしまうのが美容室だ。
たとえば、美容師さんとお話ししている最中に、その方が担当のお客さんがやってきて隣の席へ案内される。美容師さんはひと言「○○さん! ちょ~っと待っててくださいね」と言い、私とのお喋りを再開する。
いや、話しながらカットしてくれるのは別に良いのだけど、隣でじっと待っているお客さんが気になってしょうがない。私のことはいいから早く隣へ行ってあげて! となる。
もしくは、お話しの最中にアシスタントへ指示を出されるとき。
私「~で、~なことがあって…」
美容師「ですねー(適当)。あ、△△さんカラーお願い、あとこれとこれも」
いいんだ、社交辞令の相づちなのは知っている(笑)。
そんなことが気になって、あまり美容室へ行く頻度は高くなかったのだが、相性の良いお店というのはあるもので。店長1:私1の割合が心地よく、通っている。
最近は、メンテナンスの頻度が高く踏み切れないでいたショートカットにも挑戦した。そこで初めて気づいた事実。私は髪の量がめちゃくちゃ多く、伸びるのも早い! メンテナンスで、ショートヘアからショートヘアにカットするのに1時間を要するほど。どこに隠れていたのか? というくらい店の床は私の髪だらけになる。
「髪、多いっすねー! まあ色んな髪型ができていいですよね!」(店長、必死のフォロー)
たしかに、自分の毛はロングにしてもモフモフになるし、ショートにしてもあっという間にモフモフになることに気づいていたがここまで多いとは。驚愕。霜降り明星の粗品ほどではないが。
「人って死んでも髪と爪は伸びるらしいっすね!」
と店長。そうなのか。私がひっそりと死んで誰にも発見されずにいたら、モフモフの中に埋もれることになるのか。
そのとき、ふと自分の身体は髪と爪を生かすための土壌のように思えた。
木々が土の養分を吸い上げてぐんぐん成長するように、髪と爪は身体の養分を吸い上げて意志とは関係なしにぐんぐん伸びる。人は、髪と爪が本体で、その他はただの入れ物なのかもしれない。
だとすると日々感じているすべてのストレスは髪にとって良くないし、良質な睡眠は髪のために良いことだとするのも納得できる。
日々、ストレスを感じている諸君。理由のない嫉妬に苛まれている諸君。それは髪と爪にとって良いことなのか?
そんなことを考えているうちに、私のモフモフはきれいにトリミングされた。
ほなまた。