2022年9月の仕事関連振り返り

ときどき手帳を1月から見返す。こんなこともあったななどと思いを馳せるのだが、必然的に1年も半年を過ぎると振り返る期間もその分長くなる。そして、もう9月が終わろうとしている。嘘だろ・・・。

さて9月のお仕事について。とはいうものの7月から稼働しているものもある。『YOGA JOURNAL ONLINE』でいくつか執筆させていただいた。ずっとライフスタイル系の媒体で執筆したいと思っていたので、嬉しい。麻酔科医の富永先生へのインタビューや、書籍を取り上げた記事など、そろそろ公開されるはず。

9月は、インタビュアー宮本 恵理子さんの講座「THE INTERVIEW」に参加。

私は、かれこれ出版・メディア業界で働きはじめて10年になる。が、編集やライティングの経験はあれど、インタビューについては経験が浅く、何かノウハウ、マニュアルはないものかと手探りで進んできた。そこでたどり着いたのが書籍『聞く技術』だった。しかし、こういうノウハウ本についていつも思うことだが、「結局実践しなければ感じることが何もない、使うことができない」内容だったりする。『聞く技術』を読んでなるほどと思う内容だったものの、「知識」で持っているインタビュー方法と、実際にできるかはまた別物である。

まだまだインタビューについて自分の中で落とし込めていないと感じていたところ、『聞く技術』の後ろのページに講座の案内が。まるで進研ゼミのような・・・笑。自分の中に落とし込めていないなら、インタビューのプロフェッショナルである著者がお話ししている様子を実際に見て、何か感じるものがあれば儲けものだと思い、申し込んだ。

結論から言うと、得た物は大きかった。先ほども言ったが、私はインタビューのノウハウやマニュアルを求めていた。たとえば、私がこれまでやってきた編集や校正は何かとルールが多く、その多くはルールに従う仕事で成り立っている。インタビューにも同じものを求め、少しの労力でそれなりの成果を出したいと考えていたのだ。

違った。

インタビューは、それこそ書籍のタイトルにもなっているように聞く「技術」なのだ。たしかに、事前にこうしたほうがよい、インタビュー時間は守ったほうがよいなど、小さなルールはあれど、やっていることは耳や人の身振り手振り、ニュアンスから材料を集めることだ。話をうかがう相手にそれぞれ違う背景、生き方があるように聞き方や記事の書き方も、本当に何通りもある。オーダーメイドだ。

宮本さんから教えてもらったことは、心構えや、「こうした方が相手にとって親切」「このほうが信頼できる」などといった「技術」を育てるための土のようなことが多かったように思う。技術を生かすには準備が大切だ。そして経験、マニュアルは自分で作っていくしかない。

書籍を読んでもこのことを感じることはできなかったので、実際に宮本さんと話ができてよかった。そして、実際に自分で経験してみることや話を聞くことの重要さを身をもって知った。インタビューを楽しむ気持ちと、マニュアルがない分、一つひとつの案件に正面から腰を据えて向き合う覚悟ができた。

取材相手にとってどんな準備をすれば親切か、読者にとってどんな書き方をすれば親切か、そしてどうすれば信頼されるか。講座のキーワードはここにあったと思うし、考え続けることを止めてはいけないと強く感じた。

と、まあ、仕事については色々学ぶことが多かった9月。涼しくなってきたので、ようやく動きやすくなってきた!

それでは。

みどりむ
  • みどりむ
  • ライフスタイル / 生き方ジャーナリスト。コロナ禍を経て、世間の生活様式や生き方の変化を目の当たりにした。「満足より、納得のいく生き方」を探している。和歌山大学経済学部卒。趣味は旅行、お香。
    MidoriM is a lifestyle and living journalist. From Wakayama in JAPAN. How people can satisfies in the life?

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